2010-11-23

「あそびのびじゅつ2【ダンボール】」 岩手県盛岡市/岩手県公会堂

「あそびのびじゅつ2」の第2回の素材は『ダンボール』。あまりに日常的に目にする素材ですが、なかなか材料としてしっかりみることのない、ダンボール。まずは、ダンボールの構造についてみんなで知って行くところからはじめてみました。
「ダンボールの折れやすい方向はあるのか?」という問いから、ダンボールの特色であるなみなみの方向を読み取り、実際に折ってみます。そして、さらにそれをよく観察するために、ダンボールをめくって3枚に別けて確認。なみなみがあることが、ダンボールの強さともなり、弱さともなるということを実感します。
そして、制作に移ります。
今回はダンボールとはさみしか準備をしていないため、接着に使うボンドもテープもありません。そこで、それぞれのダンボールに少しずつ切り込みをいれ、組見立てて行く方法を練習し、それからは、ただひたすら切り、組み、だけで作っていってもらいました。各自20枚ずつダンボールを受け取り、「誰よりも高いお城」を目指して作って行きました。

完成後は自分の作ったお城をみんなに紹介してもらいます。どこの部分が大変だったよ、ここがポイントなんです!などなど。そして発表のあとにはそれぞれの高さを計測します。午前の部の最高記録は42センチ。なかなかの好記録が出ていました。
変わって午後の部。人数は少なめですが、全員がこれまでの「あそびのびじゅつ」に参加して頂いたことのある方ばかりだったので、なごやかにプログラムは始まりました。
午前同様、ダンボールの強度や構造などについて観察をしていきます。ダンボールを3枚に分けることなんて日常ではすることではありませんので、あえてゆっくりやって頂きました。
そして制作へ。大人の部は少し難しく、ただ城を作るのではなく「やさしい」という形容詞のついたお城を作って頂きました。
完成後は午前と同様自分の作品の話をしてもらいます。モンサンミッシェルやサグラダファミリアなどの具体的なものをイメージしている方、入り口が移動をする変わったお城など、こちらもなかなか複雑で面白い作品が出来上がりました。

ちなみに、大人の部の最高記録は83センチ!午前の記録のほぼ倍!素晴らしいです。
限られた道具でと限られた材料で作るという、非常に自由度が低く見えますが、逆にこの限られた中で制作することで、それぞれの遊び心に火がつき、みなさんいろいろ楽しまれていました。参加頂いたみなさま、ありがとうございました!

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